キングソロモンの霊統について
「なぜ今、霊統が必要なのか」
モダンミステリースクールでは数々のヒーリング、アクティベーション、プログラムが伝授されています。これらは全て古代イスラエルの王キングソロモンの霊統として何千年も引き継がれてきたモダリティです。
霊統という言葉にはあまり馴染みがないかもしれません。一体何を意味しているのか、ピンとこないところもあるかと思います。霊統についてはルドルフ・シュタイナー研究の第一人者、高橋巌元慶應大学教授の論文から一部分を引用します。
「もともと霊統と血統は同じものという認識でした。なぜなら、血の流れの中に人類の叡智が組み込まれていたからです。肉体の中に無意識に組み込まれた叡智が霊統でした。(中略)
ところが時代が進むにつれて祖先からの記憶が薄れ、血統が途絶えてしまった。そこからは後継者が大切な教えを受け継いでくれる弟子を見出し、次の後継者として霊統を継がせるという形に変わっていった」
キングソロモンの霊統は、アダムとイヴが楽園から追い出された時にまでさかのぼることができます。人間が元の楽園に戻るために脈々と受け継がれてきた奥義が始まりです。
最初の頃は親から子へ一子相伝という形を取ってきました。ところが今から3千5百年前に古代イスラエルの王キングソロモンが、あまねく人類に広めるためのモダリティとして確立したのです。それからはキングソロモンの霊統と称されています。
アダムとイヴの話はご存知でしょうか。旧約聖書の創世記にはこう記されています。
「神は天地を創造し、6日目に自分をかたどって土で人を造った。また、アダムの肋骨から女を造った。男の名はアダム、女の名はイヴ」
その昔、楽園にいた頃のアダムとイヴは何不自由ない完璧な状況で暮らしていました。
ところがへびにそそのかされて禁断の木の実(善悪の知識の木の実)を食べてしまい、楽園から追い出されてしまった(失楽園)。人間の苦しみはその時から始まったとされています。
この話で大事なのは 「人間はもともとは完璧な状態だった」 というところにあります。
楽園では恐れることは何もなかった。生まれたこともなければ死ぬこともない永遠の存在であることに疑いも持たなかった。楽園を追い出されてから人間にとっての人生は楽園に戻っていく旅、完璧な自分を取り戻すための旅なのです。
では、なぜ現代に生きる私たちにキングソロモンの霊統が必要なのか。
人類が楽園にいたのは遥か遠い昔。今の私たちは誰も楽園生活を経験したことがないどころか、もはやおとぎ話にしか思えないぐらい長い年月が経ってしまいました。
そして長い時間を経ていくなかで人間は支配する側と支配される側に分かれてしまいました。ごく一部の人間が王や女王として崇められ、多くの人は使役させられています。時代は変わっても人間の営みは封建制度をずっと引きずっているのです。王や女王の代わりに政府や会社が人々を支配するシステムは今も変わっていません。
私たちの両親も祖父母も曽祖父母も、ご先祖様は連綿と誰かに仕えて生きてきました。誰かの奴隷になって働き続けてきたのです。しかも周り中が奴隷なので、自分が奴隷だと気づくまもなく。どんなに生活が苦しくても 「これが人生だ」 と思い込まされてきた。本当はとてもおかしな状態なのにおかしいと思えない。自分らしい才能など発揮できず、人生を謳歌できず、奴隷のように働かされていることに疑問すら感じなくなっています。
霊統は自分の人生を自分の手に取り戻せるように助けてくれます。霊統のカギはイニシエーションにあります。アダムが楽園に戻るために人類最初のイニシエーションを息子に授けてからずっと受け継がれてきた奥義です。イニシエーションを受けると目覚めが起きます。
そして楽園にいた頃のような完璧な状態に戻っていくために 「道(PATH)」 を歩み始めます。
モダンミステリースクールでは最初のイニシエーションはアデプト・プログラムで授けられます。長い間隠されてきた 「本物の叡智」 を受け取り、自分らしい人生を歩み始めるのです。
人生は自分が主演を演じるスペクタクル映画みたいなもの。そして映画のスクリプトを書くのは自分しかいません。その時こそ霊統の力が大いに味方してくれるのです。
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構成・文 : 谷村典子
MMS公認ガイド/日本シナリオ作家協会会員
プロフィール:
成蹊大学卒業後、会社勤めの傍らで松竹シナリオ研究所卒業。2002年テレビアニメシリーズで脚本家デビュー。テレビ、映画、舞台で、幅広いジャンルの脚本や構成台本を担当する。
L.A.Fear&Fantasy映画祭他では、作品賞などを受賞。タロットをきっかけにモダンミステリースクールと出会い、形而上学の学びを深めている。
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